朝日ネット企業分析その1
朝日ネット(3834)
決算 3月
設立 1990.4
上場2006.12
事業内容 インターネット接続サービス インターネット関連サービス<19・3>
*インターネット接続サービス…軸となる事業。インターネット接続サービス「ASAHIネット」の運営を基盤としている。この「ASAHIネット」は、光接続サービス、モバイル接続サービスなど利用シーンやデバイスに合わせて選べる幅広い接続サービスを提供するインターネット・サービス・プロバイダである。また、法人向けのサービスも提供している。直近の傾向では、M2M・IoTの市場の拡大が顕著のためである。2017年にISP(プロバイダー)で初めてIPv6(インターネットプロコトルバージョン6)のネットワークの構築を行った。
具体的に、インターネット接続している機器はIPアドレスがある=住所的な奴。今まで、IPV4 というプロコトル=ルールがIPアドレスを管理していた。しかし、近い将来使いつくされるため、IPV6が誕生した。違いは接続方法である。IPV4は「PPPoE」と呼ばれるプロコトルでインターネット接続を行う。しかし、IPV6ではこれに加えて、「IPoE」というプロコトルを用い、従来より接続を早くできる。
これにより、通信トラフィックによる設備強化のコストを抑えることができる。
*インターネット関連サービス…ここでは、インターネット接続サービスに関連した製品を提供している。「manaba」,「aistrix」などである。
*manaba…これは、国内大学向けの教育支援サービスである。機能としては、LMSと呼ばれるものがある、学習管理システムとも呼ばれる。また、ポートフォリオという機能も存在する。これは、学習過程の成果物を長期間収集し格納していく入れ物のことを指す。それを生かした教育方法が今注目されている。[課題管理]や[情報発信]機能により、授業の事前・事後の学びを支援することはもちろん、授業「中」の学びも支援する。また、レポートや評価が自動的に蓄積されるポートフォリオ・スペースを学生1人ひとりに提供し、それを軸とした学修支援環境を提供する。
*aistrix…これは、監視カメラをクラウド化したものである。具体的には、アクセスラインを構築している。これにより、カメラメーカーにとらわれることなく様々なカメラを設置することができる。また、レコーダーの設置が不要であり、PC、スマホ、タブレットで視聴可能である。
特徴…光ファイバーのの利用者は引き続き増加の見込み。また、キャッシュレス化、働き方改革によるテレワークの増加により、法人向けの販売も増加。また、マンション全戸加入プランなどを強化予定。よって、販促費用とネットワーク構築のため減価償却費は増加の見込み。
本社:104-0061 東京都中央区銀座4-12-15歌舞伎座タワー
電話番号03-3541-1900
従業員192名<19.12>
発行済み株式数32,000千株
時価211億円
仕入れ先 NTT 東日本、西日本
販売先 消費者
引用:四季報2020春