bunseki345の日記

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スカラ企業分析その2

<企業分析>

業界:業界規模15.6兆円〇 伸び率2.9%△ 利益率 5.5%〇

業界はITであるがメインはSaaSなのでSaaS業界について調べる。

SaaSとはこれまでパッケージソフトとして提供されていた機能がクラウドとして提供されるもの。パッケージソフトの場合、初期費用を支払って、自社サーバーへアプリをインストールし、自社で運用する。クラウドはベンダーが管理・運営するものを利用料を支払って、インターネット経由で利用するもの。IaaS、PaaS、も存在する。

業務内容として営業職とエンジニア職が存在する。営業職では、新規顧客の開拓も必要であるが、解約率低下させることが必要である。とくに、顧客に継続率、顧客フォローがカギ。そのために、「顧客との信頼関係、顧客の声を製品に反映」させることが必要。

エンジニア職では継続的なサービス改善が必要である。顧客からのフィードバックを分析し、製品に反映し改善していくスキルが必要。エンジニアの技術がカギのため、エンジニアへの投資の割合が大きい。

課題は情報システム部門が利用していないアプリケーションを利用するシャドーITが新たな脅威である。従業委8ンのIT活用を完全に制限することは困難なため、危険なサービスへのアクセスポイント制限して、代替サービスを提供している。その結果、危険なクラウドサービスの利用による従業員の端末のマルウェア感染、データ流出のリスクが上げられる。また、従量課金モデルのため、利用料の変化、利用規模の変化、利用頻度の変化に伴った無駄が発生。

・シャドーIT…組織側が把握していないクラウドサービスを利用すること。

 

今後の将来性はまずSaaSが3.0に突入することである。API連携により他のベンダーが提供している価値を自社SaaSに取り込むことによってユーザーにとって価値を最大化しSaaSの価値をほかのベンダーが構築しているエコシステムに取り込ませるような動きが活発化している。また、開発プラットフォームとビジネスプラットフォームを作成している。開発の方はアプリケーションの開発に必要なインフラ、ミドルウェアを提供し、第三者が作製できるようにするシステム。ビジネスの方はユーザー相思の需要と供給をマッチングさせる動きである。例えば、クラウド上に蓄積した財務データから需要を読み解くことが可能となり、これらの需要情報を基にしたマッチングサービスの提供が可能。また、特定の業界に絞ったSaaSが今後出てくる。例:四蔵行、教育、小売り。また導入主体が人事、財務部、営業などエンドユーザーに変化していることからUI/UXの最適化が重要。

 

次に、貸借対照表の分析を行う。

貸借対照表指標

19・6

自己資本比率

51%

流動比率

 

203%

当座比率

 

193%

固定比率

 

88%

固定長期適合比率

62%

 

自己資本比率は昨年と大きく変わらない。資本金、利益剰余金が増加している。昨年の利益を留保していることが分かる。また、資本剰余金から自社株買いを実施しており、株主還元を行っている。

流動比率は203%である。昨年より増加している。これは、現金預金及び債権の増加が主な理由である。債権はシステム導入の増加に伴う月額料金の増加によるものだろう。

当座比率は193%である。昨年より増加。しかし、流動負債も増加している。仕入れ債務の増加と社債、借入金の増加である。恐らく、新システムC7のための資金調達と有形固定資産への投資のためだろう

固定比率は88%であり昨年と大きく変わらない。固定資産が増加している。有形固定資産と暖簾が主である。有形固定資産は事業所or社員寮でも作るのか?暖簾は、新しい会社の買収を行ったためである。売り上げ増加しているからだろう

固定長期適合比率は62%である。昨年と大きく変わらない。しかし、固定負債が大きく増加。買収のために借入金が増加したのだろうか?

次に、損益計算書の分析である

損益計算書指標

19・6

売上高総利益率

36%

売上高営業利益

12%

売上高経常利益率

12%

ROA総資本利益率

11%

ROE自己資本利益率

15%

売上高総利益率は36%である。昨年より増加している。売り上げの増加はSaaS事業とSFA事業が牽引している。SaaSとりもソフトブレーンSFA事業の方が売り上げが高い。いかがなものか。売上原価も増加しているが新製品の基幹システムによるものだろう。

売上高営業利益率は12%である。昨年より、増加。しかし、販管費も増加しており、これはシステム構築のための人件費の増加がおもな原因なのでは?

売上高経常利益率は12%である。昨年より増加。しかし、金融費用も増加している。これは支払利息だろう。今後も増加するため、懸念材料の一つである。

ROAは11%である。昨年と大きく変わらない。利益は確かに上がったが、負債の増加で帳消しになっている。会社買収もいいが、自分たちで、製品を作ってもらいたい。

ROEは15%である。昨年より増加。法人税等の増加により、利益が削られている。しかし、IT業界の中でも高いほうである。ソフトブレーンの利益増加が主な要因だろう。棚卸さんの回転率が悪いため減らしてもらいたい。

次にCF計算書である。

CF計算書(千円)

営業CF

1,922,308

投資CF

-893,790

財務CF

414,656

営業CFは1,922,308である。昨年より大きく増加している。利益の増加、減価償却費の増加、売上債権のマイナス幅の減少である。最初の2つは除いて、売上債権はしっかり、現金にされていることがわかる。しかし、棚卸資産は増加しているため、来期受注増とみるべきか、滞留在庫とみるべきか?営業債務は減少している。ということは、棚卸さんは滞留在庫の可能性が高い。

投資CFは―893,790である。これは、昨年よりマイナス幅を増加させている。子会社取得によるものと、新しい建物建設による保証金の増加が主な理由だろう。この会社の特徴として、M&Aして技術をパクる。→利益増加→M&A。ループ

財務CFは414,656である。昨年より増加。主な原因は、長期借入金の増加である。また、自社株買い、新株予約権の発行を行っているため、株主のことも考えているのか?