三井住友FG企業分析その3
競合:三菱UFJを上げる。事業内容は法人・リテール事業、コーポレートバンキング事業、グローバルCIB事業、グローバルコマーシャルバンキング事業、受託財産事業、市場事業である。
*法人・リテール…個人、中堅中小企業へ貸し出し、消費者金融、決済、資産運用、相続、不動産など幅広いサービスの提供、事業、資産継承などのソリューションを行う。
*コーポ―レートバンキング…グローバル化に対して、日系企業への貸し出し、決済、為替サービスを提供。また、M&A、不動産など専門性を生かしたソリューションを提供
*グローバルCIB事業部…グローバル企業に対して、銀証一体となって、ソリューションを提供。
*グローバルコマーシャルバンキング…出資先であるユニオンバンク、アユタヤ銀行を通じて海外中小・個人に対して金融サービスを提供
*受託財産事業…資産運用、資産管理、、コンサルを行い、運用力や商品開発力の向上に取り組む
*市場事業…金利・債権・為替・株式のセールス&トレーディング業務を行う。
次に業績を比較する。
三井住友FG |
18・3 |
19・3 |
経常収益 |
5,764,172 |
5,735,312 |
業務純益 |
1,203,845 |
1,192,273 |
経常利益 |
1,164,113 |
1,135,300 |
734,368 |
726,681 |
|
18・3 |
19・3 |
|
経常収益 |
6,068,061 |
6,697,402 |
業務純益 |
1,232,800 |
1,078,582 |
経常利益 |
1,462,418 |
1,348,043 |
989,664 |
872,689 |
業績を比較すると、三菱UFJの方が有利である。この違いは、事業幅の違いである。三菱は事業それぞれの売上高は少ないが、様々な子会社を持っているため、それぞれの顧客をすべて銀行に集約することができる。例えば、自動車、工業、船舶などありとあらゆる産業を牛耳っている。そのため、グループ内の貸し出しはもちろん、取引先も無限にあるため、それが大きいのでは?対して、三井住友は多くの産業に子会社等を持っているが、成長産業や、基幹産業とのかかわりが薄いと考える。そのため、事業数も少ない。上場企業の三井住友関連はFG含めて3社のみであり、三菱に比べて、非常に少ない。そのため、銀行自体も小規模にならざるを負えない。営業での開拓をするしかなく、経費が大きくのしかかる
<今後の将来性>
財務の健全性を重視した動きになりそうだ。収益性の向上=ボトムラインの向上とディシプリンを生かしていく。そして、効率性の向上である。経費削減をし、成長事業に投資。また、自己資本比率の向上である。株主還元を行い22年度までに40%を目標としている。個人的には、IT企業への投資を拡大して、事業の収益性を向上してもらいたい。また、製造業への投資は良いが、そこに対するアドバイスとして、投資先の技術などを紹介し、仲介役となってもらいたい。そして、フィンテック、ブロックチェーンをメガバンク主体で進め、大きな企業群なるものを作ると安定するだろう。
<株価情報>
株価 |
3,173円 |
PER |
0.4 |
PBR |
10.86 |
4兆円 |
|
発行済み株式数 |
13億円 |
浮動株 |
8.90% |
信用買い |
530万 |
信用売り |
240万 |
*株価に与える影響
・金融政策
・配当、自社株
・コロナ
・SBI
・関連会社・子会社
・日興証券・プロミス
・中小倒産