bunseki345の日記

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岩谷産業企業分析その1

岩谷産業(8088)

決算3月

 

設立 1945.2

 

上場 1962.8

 

事業内容 総合エネルギー事業 産業ガス・機械事業 マテリアル事業 自然産業  <19・3>

 

*総合エネルギー事業…家庭用LPガス、工業用LPガスLNG、を全国で販売。都市ガスや電力ガスにも参入。くらしや社会を支えるエネルギー安定供給に取り組む。

 

LPガス…液化された石油ガスという意味。家庭に運ばれてくるときは液体の状態。液体の方が体積が小さく、多く運べるため。使う時に気体となる。特徴としてLPガスは空気より重いためガス漏れの際は低い位置にガス探知機がつけられている。ガスボンベを配送。主成分はプロパン、ブタン。岩谷では、LPガスの自社一貫供給体制を構築。(中東⇒タンカー輸送⇒備蓄基地⇒配送)つまり、元売りである。「marui gas」ブランドを持っている。シェアは全国1(LPガス直営部門)。

 

・電力・都市ガス…都市ガスはメタンを主成分とする天然ガス。海外から輸入する液化天然ガス(LNG)である。地下のガス管を通じて供給。2017年の都市ガス自由化に伴い、参入?ガスでは関西電力と提携し、関西電力の販売代理、保安サービスを行っている。また、電力自由化により、家庭用電力市場にも参入し、小売り販売を行う。電力供給を行い、LPガスとの両方使用で、安くなる仕組み。

 

・ガス機器・生活関連商品…ガス機器の提案を行い、快適な暮らしをサポート。家庭用カセットコンロ・カセットガスなど、ガス関連商品を販売。

 

 

*産業ガス・機械事業…多様な産業ガスとそれに伴う機械設備を製造販売。ガスと機械設備のシナジーを最大化し提案。ガスは空気分離ガス、水素、ヘリウム等のガスを提供。

 

・空気分離ガス…液化した空気から沸点の差を利用して製造される酸素、窒素などは鉄鋼、機械、半導体など様々な分野で使われている。

 

・水素…水素利用を1941年から始める。圧縮水素・液化水素のシェアは国内トップ。液化水素は日本唯一のメーカー。水素を液化することで、1/800の体積となり、輸送・貯蔵効率が大幅に向上。全国に液化水素製造プラントを3か所持っている。元々は、石油精製、化学原料として使われている。具体的には、原油に含まれる硫黄分を取り除く、脱硫用として、石油化学製品を作るうえでの添加剤として使われている。このようなものは、コンビナートなどにある水素源から分離回収した水素を使用。液化水素は産業用だけでなく、自動車や発電に使われる。供給インフラとなる水素ステーションを全国に建設。

 

・ヘリウム…これは医療や最先端技術の欠かせないものである。直輸入権益を得たカタール・米国の2か所から輸入。世界シェアは8%。国内シェアは50%である。東南アジアの販売に積極的

 

・ガス設備・機械設備…ガス供給設備、溶接用ロボット、FAシステム半導体製造装置などの産業機械を幅広く取り揃えている

 

 

*マテリアル事業…ミネラルサンドなどの鉱産資源の開発・用途開発に取り組む。機能樹脂・環境・自動車産業などに必要な産業に資源を調達。セグメントの内訳は機能樹脂、資源・新素材、金属、電子マテリアルである。

 

・機能樹脂…ペットボトルの焼却による環境負荷を低減する樹脂を開発。植物由来の粗原料を用いた「バイオマスPET樹脂」、リサイクル適正に優れた「アルミニウム触媒PET樹脂」を開発・供給・

 

・資源新素材…レアメタル資源「ミネラルサンド」を取り扱い、シェア国内no1。オーストラリアに鉱山を持っており、他資源も取り扱う。これは、酸化チタン、金属チタン、溶接棒に使われる。また、バイオマス発電の燃料であるパームの実の殻を輸入し、バイオマス発電所へ供給。

 

・金属…ステンレス、アルミ、高合金などを事業の柱としている。国内、海外に生産・流通拠点を持つ。

 

・電子マテリアル…リチウムイオン電池を中心に二次電池用の原材料を取り揃えている。

 

 

*自然産業事業…食の豊かさを創造し、農畜産の発展を支える。セグメントの内訳は食品51%、環境衛生8%、畜産25%、農業16%である。

 

・食品…プライベートブランド「FOODS LAND」を持ち。主に、冷凍野菜を中心に充実の商品ラインで展開。食品の素材のおいしさを損なわない凍結粉砕技術を利用。

 

・農業…土壌改良、育苗、栽培、収穫、流通の効率化を行うため、機械設備資材を提供。後継者不足の日本の農業の課題を解決。

 

 

特徴:強みはLPガス元売りを行っている。そのため、自社内で供給体制が整っているため、委託などせずに、利益をがっぽりとれる。LPガス直営部門においてシェアNO.1である。液化水素・圧縮水素などのシェアが国内1。また、資源において、鉱山の利権を持っており、国内シェアが高いものが多く、参入障壁が高い。関電との提携による、オール電化、都市ガスへ逃げる顧客の囲い込み。水素ステーションの普及、水素自動車の普及。農業のシステム化。M&Aによる直営店増加。カセットコンロ、ガスを中国輸出でシェア拡大。

弱みは、LPガスの普及率の低下。市場規模の縮小。都市ガス、オール電化の普及増。資源格の影響。原油天然ガス価格の影響を受ける。自己資本比率の低さ。有利子負債<現金同等物。設備投資、管理の資金。M&Aによる業界再編による影響。中国進出による、投資。

売上の夏季減少、当期増加である。

 

本社 541-0053 大阪市中央区本町3-6-4本町ガーデンシティ

 

電話番号 06-7637-3131

 

従業員 連9749名 単1243<19.3>

 

発行済み株式数 50,273千株

 

時価総額 1792億円