bunseki345の日記

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アコムの企業分析その2

企業分析
業界:貸金の市場規模は減少が下げ止まり横ばいから上昇である。理由として平成18年3月末14236社から平成30年3月末1770社へと減少であり、これは消費者金融の再編が進んでおり、大きい会社で顧客を奪い合っている、また過払い金の返還が落ち着いてきたが完全にかいふくしたわけでない、先行き不透明である。これより国内での市場成長性低いと考えられる。顧客としては事業者や個人向けである。顧客のニーズとしては審査の速さ、借り入れのしやすさ、返済のしやすさである。また、現代ではインターネット、アプリで利用できるサービスが重要。顧客が借りようとするときは急に現金が必要な時やほかの返済に充てるときであり、即金性が必要。しかしながら、貸金業界全体で消費者向けは69.4%減少、事業者向けは16.7%減少。

業績:貸借対照表より、自己資本比率流動比率当座比率、固定比率、固定長期適合比率を求める。決算資料は2019/3である。単位は百万円
自己資本比率=381,501÷1,301,908=0.29=29%
流動比率=1,222,821÷326,824=374%
当座比率=1,150,193÷326,824=351%
固定比率=79,086÷381,501=20%
固定長期適合比率=79,086÷(593,581+381,501)=8%
これらのことよりわかることはまず自己資本比率が低すぎること。これは、自己資本<負債である。特に固定負債が多いのが特徴。固定負債を占めるものは社債、長期借入金、利息返還損失引当金である。前2者は事業上貸し出し業務のため考慮するが利息返還損失引当金は今後減少する見込みなぜなら、過払い金の請求額が減少のため
流動比率当座比率は両方300%越えのため流動負債に対して即金がある。
また、固定比率が20%であるため資本で固定資産をまかなえている。固定長期適合率は固定比率が20%のため必要ないが一応考えると8%であるため流動負債が混じってない

損益計算書より売上高営業利益率売上高経常利益率、売上高販管費率、ROAROEを見ていきたい。決算資料は2019/3単位は百万円
売上高営業利益率=57,607÷277,069=20%
売上高経常利益率=58,205÷277,069=21%
売上高販管費率=219,461÷277,069=79%
ROA(総資産利益率)=42,523÷1,301,908=3%
ROE(総資本利益率)=42,523÷381,501=11%
売上高営業利益率が20%これは本業のローン事業で儲けられている証拠であり販管費がほとんどかかってないことが言える。業界平均15%なのでよいと考えるこれを上げるために営業費用を抑える
売上高経常利益率は21%であり、営業外損益がプラスである。特に受け取り利息が大きなウエイトを持っている。業界平均では10%前後である。これを上げるためには上記と同様
売上高販管費率は79%であり。営業費用が大きく占めているため利益効率が悪く今後ここの改善が必要。この中で大きい項目は貸し倒れ引当金だが、債務不履行もあるため仕方ないまた、広告宣伝費はCMに俳優女優を用いるため高くなる。しかし、利息返還損失引当金が多すぎる。ここが今回のポイント。業界でも、証券が平均78%、信託、銀行が平均5%であり、平均と比べて高いと考える。これを上げるために売上高の向上と利息返還損失引当金と広告宣伝費の減少
ROAは負債も含めたものであるが3%であり、業界では野村HDが0.5%であり、平均よりは高い。これを上げるためにできるだけ営業費用を下げることが大事。また、特別利益<特別損失のためここも改善
ROE当期純利益*総資産回転率*財務レバレッジでありこれら3つの値を大きくすればよい。業界として10%あればよい。当期純利益が低い理由として固定資産売却損が大きいほかこれに伴い減損損失が大きなウエイトを占めている。財務レバレッジは純資産を基にした向上
減損損失…これはアコムの場合店舗の閉鎖により土地の価格が下がったため計上、また土地価格の低下に伴い店舗の閉鎖が挙げられる、
・財務レバレッジは総資産÷自己資本であり総資産は純資産+負債であり負債が大きければ財務レバレッジが大きくなる。

CF計算書より営業CF、投資CF、財務CFを見ていきたい。
資料は2019/3

営業CF=7329(-326)
投資CF=-1165(-17)
財務CF=―12573(212)
以上より営業CFが+の理由として当期純利益でよく稼げていたため、前回と比べて利息返還損失引当金が大きく減少しているため昨年の営業CFはー
投資CFは有形固定資産が売却により昨年よりーが減っている。また、無形固定資産の取得により支出が増えているため、これを踏まえると2020は投資CFは増加する前回内容とはさほど変わらない
財務CFは短期借入、長期借入の返済によりー額が拡大している前回と比べて大きく―となっており、前回とは借入金の返済に金を回せてないことが大きい

これらより、2019/3決算でわかることは長期借入金、短期借入金が昨年に比べて低下これのため昨年よりCF計算書はいい形になったが、逆に今年は利息返還損失引当金繰り入れが増加したため純利益の減少を招いた。来年は利息返還損失額が減るためよいと考える。特別損失も改善してもらいたい。
PER=9.91
PBR=1.8
配当利回り=0.4%