3/13の日経平均株価
3/13の日経平均株価
始値18,183.47
高値18,184.46
安値16,690.60
終値17,431.05
今日の日経平均株価は、ザラ場で17,000円を割り、大引けは1128円安の17,431円となった。このようになった理由は、2つあると推測する。
まず、前日のNYダウが2300ドル強の下げの影響、次にこれを受けAIによるアルゴリズム売買主導の売りである。
前日のNYダウはパンデミック+逆オイルショックにより弱気相場に入り、大幅な下げを記録。新型コロナの感染者数が中国以外で4万4000人に上り、中国感染数の半分にまで増加した。これにより、市場では人の移動制限により、景気後退を不安視した形となった。また、逆オイルショック=原油価格の急落・低迷により、景気が混乱することである。2日前OPECとOPECプラスの会合が破断し、サウジアラビアが原油増産に踏み切った。これを受け、原油市況が一気に崩れ、下落した。元々、原油価格低下は、投入コストの削減や物価上昇が抑制されることで需要増加となり、世界経済にプラスである。しかし、コロナの影響で景気停滞が続く中での、原油価格下落は、マイナスである。また、これにより米国のハイイールド債が急落。この社債の発行主体がエネルギー系の業種が多く信用スプレッド(国債と社債の利回り)が拡大すると、資金繰りが困難となり、信用リスクの悪化が生まれ市場に影響を与えた。
そして、今日の日経平均株価はNYダウの下落、トランプ演説により、業種・業態を問わずに個別株がアルゴリズム売買により大きく売り込まれた。また、株だけでなく、債券、REIT、原油や金に至るまで値段無視で叩き売るというパニック的な状況となった。