4/7日経平均株価解説
4/7の日経平均株価
始値18,878.86
高値19,162.52
安値18,553.14
終値18,950.18
4/7の日経平均株価は、一時18000代半ばまで売り込まれたが、19000円台手前で大引けを迎えた。
このようになった理由は、新型コロナ拡大の鈍化と108兆円規模の景気対策に対する評価である。
具体的に、米国での新型コロナ死者数が横ばいとなり、新型コロナ危機が安定化している期待が高まった。先日のNYダウでは、7%以上上昇しており、これを受け、日経平均株価も上昇したとみられる。ニューヨークでは5日は594人、6日は599人であり、実質横ばいだった。また、政府の事業規模108兆円の経済対策では、2段階で構えている。
<緊急支援フェーズ>
主な対策
- 中小企業に最大200万円、個人事業主に最大100万円給付
- 民間金融機関による、無利子・無担保融資
- 世帯主の月収減少など一定条件を満たす場合最大30万円給付
- 児童手当を受給する世帯に子供1人当たり1万円上乗せ
- アビガン2020年度中に200万人分備蓄、コロナ患者受け入れに診療報酬増
<V字回復フェーズ>
- 被害を受けた業種(観光、運輸、飲食、イベント・エンタメ事業)に消費喚起キャンペーン国内旅行費用を補助
緊急対策フェーズでは中小企業・個人事業主において収入が100万円以下を条件としている。融資においては、中小企業向けである。しかし、金融危機に発展する可能性も。V字回復フェーズでは、消費活性化が狙いとなっている。
これらが発表されたことにより、緊急事態宣言のマイナス材料によって下がらず、市場が経済対策をプラスに評価し、上昇した。