ラクーンホールディングス企業分析その3
競合:オークファンと比較する。事業内容は在庫価値ソリューション事業、商品流通プラットフォーム事業、インキュベーション事業である。
*在庫価値ソリューション事業…企業が廃棄する在庫を減らすために、データを用いて、APIやツール開発を廃棄ロスや欠品を抑制する在庫管理サービスや価値の見える化をし適切な販売・価格で流通支援をする。
具体的に
①AIにより時価を可視化し、企業が持つ在庫に関する課題を特定し、販売価格・品揃えを最適化する「zaicoban」の提供。
②売買データを分析し、だれが、いつ何をそのくらいで売り、どのくらい売れているかを分析し提供する「aucfan proplus」
③ネットショッピングやネットオークションの商品及び価格情報の比較・検索・分析を行う「aucfan」
などを提供している。
*商品流通プラットフォーム事業…滞留在庫をなくすためにBtoB,BtoCの流通チャンネルを提供
具体的に
- 国内最大級のBtoB卸売り・仕入れプラットフォームの「NETSEA」の提供
- 企業の余剰在庫や返品在庫を評価し、自ら買い取り、それを売って、市場の流動化を促す「リバリュー」
などである。
*インキューベーション事業…多くの領域において、国内外のベンチャー企業に向けた包括的な支援を行う。
業績を比較する。資料は19/09である。単位は百万円。
売上高6,636
経常利益679
営業利益672
当期純利益327
ラクーン 資料は19/4である。単位は百万円
売上高2,980
経常利益548
営業利益545
当期純利益379
これらからわかることは、知名度、実績はオークファンである。オークファンは企業の滞留在庫に着目してそれを軸に事業を広げている。また、商品の分析業務などをAIを駆使して行っており、在庫データ×ITのシナジー効果が高いものとなっている。ラクーンはBtoBのプラットフォームを提供しているもののそれを広げていけてないため広げていくべき。また、保証業務の拡充により軸となりつつあるためそれと何かを掛け合わせるとよいかも
今後の将来性
フィナンシャル事業では、民法改正や、子会社を吸収合併しており、事業用、居住用物件のどちらにも対応できるようになった。家賃保証事業の需要増加が見込まれる。また、フィンテック、AIとの親和性が高いため与信判断などAIに任せるというサービスを充実していけばよい。EC事業では、スーパーデリバリーにおいて、ポイント制の導入などを検討していただきたい。取引ごとにポイントがたまり、ポイントで購入できる制度である。新事業の設立にも注力している。広告企業と資本提携しており、デジタルの広告事業への進出が考えられる。ラクーンのIT技術をこちらに使う形。
株式情報 4/11時点
株価566円
PER25.15
PBR3.71
時価11,334百万円
需給 4/11時点
発行済み株式数19,606千株
浮動株8.6%
信用買い527,800
信用売り128,000
株価に与える影響
・小売店・アパレルの売れ行き
・海外での需要
・不動産知名度
・不動産新規契約数=業界動向
・中小企業の知名度
・銀行との提携数
・合併・子会社化
・