ソフトブレーン企業分析その2
<企業分析>
業界:業界規模 15兆6,309億円〇 伸び率 2.9%△ 利益率5.5% ○
業界はIT業界に分類する。その中でも、情報サービス業に分けることにする。
業界の概要は情報サービス業は、計算センターやデータセンター、市場調査、世論調査サービスなどの「情報処理・提供サービス」、パッケージソフトウェアやゲームソフトウェアなどの「ソフトウェア業に分類可能。情報社会を象徴する業界である。生活・ビジネスともに利便性を追求する時代の流れとともに成長し現代社会を支える業界の一つ。
業務内容は技術職、営業職、事務職にわけることができる。
*技術職…主に、提供するサービスの企画設計、開発、保守運用を行う。
*営業職…セールスエンジニアとよばれる職種である。専門知識を用いて、周りをサポートする営業職のことである。相手方との打ち合わせの際、技術面の知識が必要なため、情報業界の営業職はセールスエンジニアと呼ばれている。
*事務職…その他業界とは大きく大差はない。人事、総務、経理を含めた事務系の職種である。
業界動向は間違いなく、市場は広がる。しかし、外資企業の日本進出が増えるだろう。なぜなら、日本ではIT人口が少ないため、外国人の積極採用が増加、これに伴い、海外子会社を買収orアウトソーシングにより、外資企業が増えるのではなかろうか
業界課題IT人材不足とシステム開発費の高騰、人件費の高騰である。システム開発費の高騰は顧客の言ったとおりに作る=時間かがかる=人を多く雇うor1人が長く働くといううようになるため結果的に人件費の高騰によるシステム開発費の高騰となる。人件費は、システムごとに異なる技術を持ってる人が少ないため高くなると考えられる。
業績:貸借対照表の指標は以下のとおりである
資料は19/12
貸借対照表指標 | 19・12 | |
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自己資本比率 | 68% | |
流動比率 | 306% | |
当座比率 | 287% | |
固定比率 | 21% | |
固定長期適合比率 | 21% |
自己資本比率は68%と非常に高い。しかし、IT業界では普通位といったところだ。昨年と大きく変わらない。利益剰余金が増えているため、昨年の利益をしっかり貯めているということ。また自己株買いを行い、株主還元も行っている「。
流動比率は306%である。昨年より増加である。流動資産では仕掛け品が増加している。滞留在庫なのか?気になるところ。また流動負債が低下しており、賞の減少が主な理由。
当座比率は287%である。昨年より増加している。当座資産では増加しているが、売掛金の増加のため不良債権なのでは?と考えることも可能
固定比率は21%である。昨年より増加している。有形固定資産、無形固定資産ともに増加している。新しい事務所を作るのか?支店?。ソフトウェア仮勘定が増加している。来期の分なのか?これに伴い、仕掛け品も増加していると考えてよい。新製品なのか。
固定長期適合比率は21%である。昨年と大きく変わらない。固定負債は減少しており、z放棄借入金が減少している。返済し終えているので良い。
次に、損益計算書の指標は以下の通りである
損益計算書指標 | 19・12 | |
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売上高総利益率 | 35% | |
売上高営業利益 | 11% | |
売上高経常利益率 | 11% | |
ROA(総資本利益率) | 16% | |
ROE(自己資本利益率) | 16% |
売上高総利益率は35%である。昨年と大きく変わらない。売上原価が上がっている。売り上げも増加しているため、悪くはないが、売り上げ単価の低い商品が売れてるのかな?もしくは開発コストの増加?他社との差別化を図り、価格競争を避けてもらいたい。
売上高営業利益率は11%である。昨年より減少している。売上高増加の割に販管費の増加率は低い。これは、人件費の増加のみであり、他の費用は比較的抑えられている。つまり、人件費を抑えれば、あと少し伸びるのではないか。主婦などを雇うのはいいが、も少し抑えるもしくは代替できないのだろうか。
売上高経常利益率は11%である。昨年より減少している。営業外損失が少ない。これは支払利息の減少が主な理由。長期借入金を返済したためだろう。また、受取返戻金の勘定があるが、一時的に、保険会社から受け取ったものであるため、従業員のため出ていくのでは?
ROAは16%である。昨年と大きく変わらない。資本が増加している。特に、純資産の増加のため悪くはない。それを自己株買いに使うため株主貢献している。そして、この値のため効率性もよい。すべての資産において、資産効率の悪化がみれる。つまり、売り上げはもっと上げれるということ
ROEは16%である。高い値である。昨年より減少している。しかし、本社移転による費用が掛かっており、特別損失が出ている。
次にCF計算書である。
資料は19/12
営業CFは951,213である。昨年より減少している。理由は減価償却費の増加、棚卸資産の増加である。建物購入による、減価償却費の増加であろう。また、棚卸資産は恐らく、滞留在庫ではないだろうか?or売り上げ増を見込んで多く仕入れたのか?昨年の利益の法人税の増加も1つの原因だ。
投資CFは―607,345である。全体的にマイナス幅の増加である。理由は、本社移転による土地購入である。これにより差し入れ保証金も増加、固定資産支出も増加したということだろう
財務CFはー342,717である。昨年よりマイナス幅増加。これは、自己株買いと配当金の増額によるものではないのだろうか?短期借入金の収入が増えているのも気になるところである。