bunseki345の日記

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カナミックネットワーク企業分析その3

競合:メディカルデータビジョンとする。この会社の事業としては、医療機関システム、製薬会社・アカデミアシステム、個人向けシステムを提供している。

医療機関システム…①病院向け経営支援システム②DPCベンチマークシステムなどである。

①…「medical code」は、DPCデータや電子レセプトデータなどの標準フォーマットデータを活用し病院原価計算や診療単価の向上等、病院経営を多角的に支援するシステムです。ユーザ登録は無制限のため、院内での円滑な情報共有、意識改革・改善行動を促進し、経営改善が可能です。

・DPCデータ…診療情報の全国統一データを指す。患者の情報が載っており、患者の概略などを把握できる。

・電子レセプトデータ…CSVデータ以外の付加的なデータを提供するもの。

②…出来高請求とDPC請求の差額分析、患者数・在院日数・医療資源などの各指標を疾患別・症例別に分析かつ他院との比較ができるDPC分析システムです。これらの機能を活用して、自院の傾向や特徴を明らかにし、強み、弱みを把握し、病院の経営の根幹である診療方針の具体的な検討が可能となります。

出来高請求…一つ一つの診療内容を積み上げて計算する方法。

・DPC請求…治療した病気の中で最も医療資源を投入した一疾患のみに厚生労働省が定めた1日当たりの定額点数からなる包括評価分と従来の出来高部分を組み合わせて計算。

 

*製薬会社・アカデミアシステム…アドホック調査システム、MDVanalyzer

①…アドホック調査システム…顧客のご要望に応じて、より具体的にピンポイントな分析を弊社で行うサービスである。処方継続率集計、薬剤の新規切り替え集計、検査結果値を用いた集計である。具体的に、患者数が増えている要因や伸び悩んでいる原因の確認にスポットを当てた集計を行う。ほかには、論文の作成、学会発表、統計解析用データにも使える

 

②MDVanalyzer…日本最大規模の診療データベースをもとに、顧客自身で患者数や処方日数、処方量などをご自身で分析できるWEB分析ツールである。疾患や薬剤だけでなく手術や検査などの実際の診療行為を起点とした多角的な分析も可能。

 

*個人向けシステム…カルテコやCADA払いを提供

①カルテコ…病院受診時の診療記録や検診結果をスマホタブレット・PCで閲覧可能ご自身や家族の健康状態がわかる。医師が共有しないと判断したものは見れない。これによって医師や薬剤師に正しい情報を伝えれる。自分の病気や治療の理解を深めれる。

②CADA払い…ご自身のライフプラン・家計事情に合わせたお支払いが可能な完全自由返済型医療費専用後払いサービス。急な病気やけがによる家計の負担を軽減できる。利用料金は翌月に後払い・分割・繰り延べ払いが可能。家族利用可能。

 

次に業績を比較する。

カナミックホールディングス

17・9

18・9

19・9

売上高

1,291

1,504

1,685

営業利益

330

399

544

経常利益

330

380

543

当期純利益

223

256

357

MDV

17・12

18・12

19・12

売上高

2,413

2,632

3,225

営業利益

282

430

569

経常利益

280

415

565

当期純利益

164

178

354

 

上記より、業績のみに着目すると、売上はMDVの方が高いが、利益は変わらない。このようになる理由は、カナミックの売上原価の低さが考えられる。特に、収益構造がストックビジネスであることに起因する。一度受注されると継続的に関係を持ち、利益を得られる。そのため、売上原価が低くすむ。またかかるとしても新規受注のみである。対して、MDVの場合、モデルは一緒であるが、新規のサービスを開発していたため、その分を引かれていたことが理由だろう。また、データ分析からの提供を行っていたためなのか?これらにより純利益は大きく変わっていない。今後はMDVが大きく伸ばすだろう。

 

<今後の将来性>

成功戦略としてテレビ会議システムを導入。これは、コロナ前である。患者に関わる会議において、多職種で迅速に決断を行える。また、コロナのためなおさらである。インターネット広告は企業が最も力を入れてる広告である。そこで、カナミッククラウド上で介護の広告を流すという思惑だろう。そのため、介護物販事業者、経営支援者とも提携を行っている。この事業が、将来的に新たな柱の一つとなる。また、介護、子育て全般のプラットフォームとなるだろう。現在のシステムに追加して、人材派遣、介護施設の貸し出し、介護車両の貸し出し、Tポイントの導入、各種決済の導入などが行われる模様

 

<株式情報> 5・11時点

株価

744円

PER

85.51

PBR

24.03

時価

358億円

発行済み株式数

4800万株

浮動株

  ー

信用買い

566,100

信用売り

1,100

 

*株価に与える状況

・介護事業者数

・決算

・テレワーク

・中国情勢

・地域包括ケアの方針