bunseki345の日記

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タケエイ企業分析その3

 

 

競合:ダイセキを上げる事業内容は環境関連事業である。主な内容としては①廃油リサイクル➁廃水リサイクル③汚泥処理・リサイクルなどである。

  • …限られた石油資源を活用するために潤滑油再生(劣化成分・混入物を除去しお客様へ返却する。廃油のリユースを進めている)を行う。次に、再生重油化(他社の廃油や当社の含油から廃水処理をおこない分離回収した分解油から水分・混合物を除去して重油を生成)を行う。最後に補助燃料化(再生重油化が困難な溶剤系の廃油やペースト状の可燃物は通常焼却されるが、成分を解析し加工して補助燃料とする)
  • 含油廃水、廃酸、廃アルカリなどを企業から収集し、「化学前処理」と「活性汚泥処理」組み合わせてリサイクルする。

・化学前処理…廃水に含有されている物質に応じて、薬剤・凝集剤を添加して、汚濁成分を除去したり中和したりする。

・活性汚泥処理…上記の処理で処理できないとき、バクテリアを使い分解し、下水道の基準以下になるまで完全に浄化。微生物を使うため毎日の分析が必要。

  • …受け入れ以前に採取したサンプルを分析して、脱水、乾燥、混錬など最も最適な処理を考え、性質に合わせて汚泥の処理を行う。処理後はお客様へ補助燃料としてリサイクルする。

 

業績:

タケエイ

17・3

18・3

19・3

売上高

27,973

31,084

32,271

営業利益

2,400

2,402

2,125

経常利益

2,275

2,292

1,184

当期純利益

1,245

1,356

275

ダイセキ

17・2

18・2

19・2

売上高

44,232

49,185

51,313

営業利益

7,120

8,777

9,107

経常利益

7,228

8,914

9,199

当期純利益

4,132

5,833

6,110

上記より、売上実績や伸び率をみるとダイセキの方が圧倒的に上である。ここで、タケエイの19・3の売り上げが減っている原因を見てみよう。これは、子会社富士車両=環境エンジニアリング事業において販売していた機械立体駐車場において不備が発生したため補修を行った。この費用計上のため特別損失が発生している。このように差が出る要因としては事業における拡大の違いであると考える。ダイセキの場合、主に廃水のリサイクルであり、タケエイに比べM&Aを行っていないため事業所数も少ない。またこの事業は、参入障壁が少ないため競合も少ない。なので、多くのコスト=設備投資をかけずに利益をだすことができる。これに対して、タケエイは事業的に設備を多く必要とし、また処理施設の開設している。そのために、M&Aを多く行っており、多額の費用をかけて事業領域を拡大している。これが安定すれば、ダイセキ以上に業績が良くなるだろう。なぜなら、それぞれの事業のシナジーが強く、かつ、領域を拡大しているからだ。

 

<今後の将来性>

市場環境的に、新設住宅着工数、建設工事受注は前年とくらべて減少しており、廃棄物処理の受注も減少するだろう。しかし、大手50社の建設工事受注は昨年と大きく変わらないため、大手の廃棄物引き受けを取りこぼさなければ、業績は保てるだろう。また森林経営管理法が施行された。これにより適切な森林の経営管理が行われてない場合、それを林業経営者に集積・集約化するとともに、それができない場合市町村が経営管理をおこなうことで、経営と成長産業の両立を図ることを目的としている。これにより、事業者が民有林の伐採をしやすくなった。これを背景として、伐採によるチップの増加=再生可能エネルギー事業の需要増加につながるのでは?

 

<株価情報>

株価

883円

PER

11.49

PBR

0.74

時価

210億円

発行済み株式数

2400万株

浮動株

13.80%

信用買い

220,100

信用売り

36,600

*株価に与える影響

・建設会社の着工数

・環境関連

・海外進出

M&A

・決算

・新工場・廃棄所設立

・借入金・社債

棚卸資産の増加