bunseki345の日記

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キリンHD企業分析その1

キリンHD(2503)

<企業情報>

決算 12月

 

設立 1907.2

 

上場 1949.5

 

事業内容 国内ビール・スピリッツ事業 国内飲料事業 オセアニア総合飲料事業 

医薬事業 他

 

 

*国内ビール・スピリッツ事業…主に、ビール等アルコール飲料の販売を手掛ける。豊富なラインナップと客のニーズにこたえるようにしている。付加価値を付けた商品を積極的に展開。クラフトビール(多様で個性的な手作りビール)に注力。製品例:「キリン一番搾り生ビール」、「淡麗グリーンラベル」、「キリンのどごし生」、「キリン氷結」、「タップマルシェ」(クラフトビール)

 

*国内飲料事業…ブランド力を用いた販売を行い、様々な商品を手掛けている。また客のニーズにこたえたキリン独自の商品を提供している。製品例:「キリン 午後の紅茶」、「キリンファイア」、「キリンメッツコーラ」、「キリン 生茶」などである。

 

オセアニア総合飲料事業…完全子会社である、ライオン社において、オーストラリアにおいて酒類事業を主軸として行っている。「フォーエックス・ゴールド」や「アイアン・ジャック」を中心に、ビール市場を活性化させ、グローバル展開を行っている。また、乳飲料分野では、「デア」、「デアリー・ファーマーズ」を主力として、販路を広げている。製品例:「アイアンジャック」、「デアリーファーマーズ」である。

 

*医薬事業…子会社協和キリンが行っている。協和発酵工業とキリンホールディングスの医薬事業が合併し設立された。日、欧、米、アジアに拠点を持ち、がん、免疫、アレルギー中枢神経など医療用医薬品や、体外診断用医薬品などの研究、開発、製造、販売を行っている。世界の企業と提携し、開発も行う。特に、バイオ医薬品と抗体医薬品の開発販売を行っている。

・バイオ医薬品…バイオテクノロジーを用いて、人間体内の生体分子を応用して、生産される医薬品。特に、エリスロポエチン製剤が有名。これは、人間体内のホルモンである。ホルモンを大量生産できるようになったことで、薬として利用されている。昔は、医薬品が抗生物質=低化合分子で作られていた。しかし、バイオの発展で、たんぱく質、抗体医薬品=大きくて複雑な分子で生産可能となった。

 

・抗体医薬品…たんぱく質を基にした医薬品。これは、免疫防御システムの一つである。狙った標的に対して、高い特異性を持っており、効果の高い医薬品である。

 

*その他事業…子会社であるメルシャンによってワインの販売を行っている。価格と品質のバランスが取れたワインを提供。子会社「ミャンマー・ブルワリ―」によって、ミャンマー国内でビール等の製造・販売を行っている。特に、ブランド、商品開発力、リサーチ力を成長させている。また、コカ・コーラの北米地域において製造・販売の下請けを行っている。

 

事業状況

19/12決算短信参考

国内ビール・スピリッツ事業…広告から店頭販売までのマーケティングを意識し、ブランド力の向上の注力。ビール類の販売は市場規模が15年連続で減少する中2年連続で増加している。缶商品の売り上げ増と、新ジャンルの本キリンの売る上げ増が牽引。また、クラフトビールの小型ディスペンサー設置店舗の増加も要因の1つである。そして、RTD(=そのまま飲める)飲料の3本柱である、ストロング、氷結、本絞りチューハイも好調。

全体でみると、販売量は増加。しかし、新ジャンルビールとRTDの売上構成が拡大し、売り上げ収益は減少。また、ビール比率の低下・物流費の高騰に伴い、変動費が増加し、限界利益が減少した。これに対し、販売数量増加に伴う販売費の削減と固定費の削減により、事業利益は増加。

 

国内飲料事業…ブランドの向上と物流体制の強化に注力した。基盤商品午後の紅茶の関連商(おいしい無糖等)が好調であり過去最高の販売量。コーヒーも好調であり、4月販売の新商品も好調であった。また「キリン生茶」は容器の価格改定により、販売数量減少。また、新分野として、オフィスにスムージーと健康セミナーを届ける「キリンナチュラルズ」を展開予定。これらの結果、物流費の高騰などあったが、販売費・広告費の効率化に伴い、事業利益は向上した。

 

オセアニア総合飲料事業…ライオン社において、ブランドへの集中投資、成長カテゴリーのブランド強化に注力。注力ブランドは販売量増加。しかし、競合他社の攻勢やブランド投資における、広告費・管理費の増加に伴い、利益は減少。成長軸の確立に向けて、クラフトビール分野への投資を行った。具体的には、2018年に英で株式取得したフォービュア社やマジックロック社を完全子会社化。米でも会社を取得し、海外展開を本格化。また、乳飲料は販売量増加。しかし、異常気象により原材料価格の安定供給に影響し、利益減少。そして、チーズ事業はカナダの会社、牛乳・乳飲料、ヨーグルト・果汁事業は中国の会社へ事業譲度を行う。結果として、豪ドル安・円高の影響もありライオン社は減収減益。

 

医薬品事業…国際的な飛躍を意識した事業展開を行い、グローバル体制の強化を行う。欧米では、骨軟化症・血液がんなどの医薬品が伸長。また、アメリカでは、パーキンソン病の治療薬が販売開始し、グローバル戦略を進めた。国内では特許切れにより、販売低下もあったが、新商品伸長により、好調であった。結果として、海外医薬品の増加により、売り上げは増加。また、研究開発費、パイプラインの構築のため費用は増加したが、売り上げ収益の増加がこれを上回ったため、事業利益も増加

 

本社 164-0001 東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス

 

電話番号03-6837-7000

 

従業員 連31,040人 子1,054人<19.12>

 

発行済み株式数 9億株

 

時価総額1.9兆円

 

仕入れ先 なし

 

販売先 なし

 

参考:四季報2020春